会員からのお便り
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公開日:2014年5月06日
いままで4.1kgのものが最大ですが、記録更新を期し三月に2回、四月に3回、五月は既に1回と例年の二倍の回数になってしまいした。結果、鯛8枚、ワラサ3本、メダイ1、その他少々の結果でした。
中でも4/16の釣行では鯛が5枚と本年一番、まさに乗っ込みの荒食いを堪能できました。この日、例によって14名の満員御礼の釣り客を乗せていつものポイント「オモリ」を狙うかと思いきや、船長、何故か作戦変更、ポイントは「カド根」となりました。前にもお話しましたが御前崎はたくさんの釣りポイントがありその豊富さは全国でも有数のものと思います。改めて浜松の「地の利の良さ」に感謝しています。
さて、当日のポイント、カド根は比較的海底が平坦でオモリよりも水深が浅く、大型より小型、しかし数が期待できるというところです。6時半の釣り開始で仕掛けを投入、朝一の引き込みを期待します。この日、潮が船の左舷から右舷へと流れていたようで右側しかあたりがありません。小生、左側の最後尾に釣り座をとっていたためなかなかあたりが取れなかったのですが、開始から小一時間やっとというかなんとかあたりがあり2kgを上げました。右舷側は多い人で3枚上げている人もいて、いささか焦りを感じます。
しかし、海では潮替わりという事があり動く方向、早さが変わることはしょっちゅうあります。その「潮時」を期待してじっと仕掛け投入を繰り返し引き込みを待ちます。やってきましたね。11時過ぎ、待つこと3時間でしょうか、引込みがあり竿に飛びつきます。この一瞬、頭の中のゴミがいっぺんに放出されるような体感があります。心は釣り上げた魚のことでいっぱい、早速やり取りを始めます。グイグイと魚は道糸を海中に引き込みます。竿の上げ下げとリールのドラグ(空回り)でこの強い引き込みをかわし、一休みがあったときリールを巻き、魚を海上へと引き上げます。しかし、この日、この時、やり取りはものの1分間もなく、強かった引きは突然消えました。仕掛けをあげてみますと針のチモト(ハリスの結び目)で切れています。大型の鯛だったのでしょう。
気を取り直しもう一度を期待します。本音は時合も終盤、本日これで打ち止め、とのあきらめも心によぎります。が、なんということでしょう、ものの5分もしないうちまた、引き込みがあります。しかし、またまた、ハリス切れです。自分はこんなにやり取りがヘタだったのかと今度は失望に似た感情が生じます。今度は失望を「隠し」、再度仕掛けを投入します。だいたいここカド根の鯛はそれ程大型は出ないのが一般的で、せいぜい2kgです。普通のやり取りでよいはずです。いるのでしょう、5kgを超す大型が。
そんな気持ちの入れ替えをしているとこの日、海の神様は小生へ微笑んでくれたようです。またまた大きな引き込みがありました。今度は、慎重の上にも慎重にやり取りをはじめ時間をかけました。上がったのは本日最大の4.1kgでした。これで3枚目。心の中で御前崎の海に感謝!です。「まだまだ、納竿には時間がある」と気持ちは明るくかわり、仕掛け投入を繰り返します。すると、また引き込みがあるではありませんか!上がったのは2kg弱でした。このあともう一枚の2kgを追加してこの日合計5枚の竿頭でした。
まさに、ノッコミの荒食いです。秋には小型の鯛が数釣れることは多くありますが、いずれも1kg前後のものです。今年、いや近年まれにみる荒食いです。豊穣の海に感謝した釣行日でした。この後、夢よもう一度とばかり、でかけましたが、やはりバイオリズムの底であったようで何とか1枚を手にしただけでした。しかし、今年、この日の荒食いで大満足です。来年もまた、楽しい釣りを期待したいものです。