会員からのお便り
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公開日:2019年7月11日
写真1 |
結果はカツオ6本、キハダ1本との釣果(写真1)で満足のいくものでしたが、この日12時を回ってそろそろ納竿という頃、魚の群れがやってきて一時入れ食い状態でした。その一瞬、大物用のリールの糸を引き出すあたりがあり、竿は折れてしまうのでは、というほど海中に竿先が引き込まれます。キハダマグロです。それも10kg超えだ、との想いが脳裏をよぎります。
必死の思いでリールに飛びつき、ハンドルを巻きます。が、魚はそんな努力をあざ笑うかのように道糸が引き出されてゆきます。それも異常なスピードで、触ると指にケガをしそうな程でした。カツオ、マグロ族はおそらく最も早く泳ぐことのできる部類でしょう。一説によると時速100km程にもなると言われます。
鯛などの部類とは異なり針にかけてから取り込むまで船の周りを走り回り、隣をはじめアチコチの釣り客の仕掛けにまとわりついてしまい大変面倒なことになってしまいます。従って出来うるかぎり早くとり込むことが必要ですが、相手も死ぬか生きるかの瀬戸際ですから必死です。そう簡単には船に寄ってくれません。隣の釣り客のかけた魚の取り込み時に走り回るスピードはおそらく10m/1secぐらいではなかったでしょうか。スプリンターとのあだ名がありますがまさにその通りだと思います。
写真2 右手 キハダマグロ |
で、本日の10kg超えには私の必死の思いは届かず会えなくハリス切れで「闘争」は終ってしまいました。後でもう少し道糸を出して魚が弱るまで待てばよかった、と反省することしきりですが、こんな思いがまた更なる挑戦魂を引き起こすのでしょう。
幸いこの日はこのモンスターとの「格闘」のあと、いささか小型(3.5kg、写真2)のキハダマグロが食い込んで何とかとる事が出来ました。言い訳のようですが、先の大型とのやり取りの時はハリスが24号で、10kg超えにはやはり通用しなかったのでしょう。反省して、30号にしてからは安心してやり取りができました。一般的にハリスが太いと魚の食いは悪くなります。最初は10kg超えを狙って30号で狙っていたのですが、船中アチコチでカツオが当たりだし、自分の竿にはアタリがないため24号に替えました。やはりあたりが出だし4~5本とカツオは釣れ出します。まぁ本日のお土産は確保できたな、と思った後の来襲でしたから致し方ありません。次に何が来るのかわかっていれば備えも完璧に出来るのでしょうが、そこは自然相手のゲームです。次の機会を楽しみにしたいと思います。