鯛のノッコミも5月で無事(?)終了し、おかげさまで本年は21匹と過去最高の「実績」でした。これからはとっておきの御前崎沖の釣りポイント、金洲(きんす)での「五目」「青物」釣りが始まります。6月は3日、24日そして7月に入り1日と行ってきました。

釣りものは「五目」として、ジャンボイサキ(40cm)、ヒメダイ、大ムロアジ、をはじめアオダイ、うまくいけばオナガダイ、ウマヅラハギ、メジナ、ハチビキ、大サバなどです。「青物」としてはシマアジ、ブリ、ヒラマサ、カンパチが主体です。小生カンパチは釣りましたが、ヒラマサ、シマアジ、ブリはまだ釣った事がありません。従って積年の思いを果たすべく毎年通っていくわけです。この「青物」もかっては「泳がせ釣り」という釣法で、大物専門に狙う釣り方がありますが、エサとなるイカがここ数年釣れずまた、次第に体力的にも難しなるなど、いろいろな種類の魚が楽しめる「五目釣り」りシフトするようになりました。ただ、この「五目釣リ」の仕掛けにもこれらの大物がかかることはあり、先日7/3の釣りにも同乗した釣り客に9.5kgのブリがかかりました。仕掛けは6号のハリスですから当然ヤリトリは慎重にならざるを得ませんし、かといってノンビリやっていてもサメのエジキになる「危険」もあります。従って、これらの青物は仕掛けにかかって来るだけでも稀有ですが、サメの来襲からも逃れる幸運を得なければ釣れないというシロモノです。まぁ、それでも当節の釣り自体は「五目」でイロイロな魚を楽しめますので、それで十分なものといえましょう。

ポイントは前述しましたとおり「金洲」というところで沖合30km以上のところで船で1.5時間かかります。ここまで沖合になりますと太平洋らしい海の色になり透き通ってはいますが暗い青色とでもいいましょうか、海岸ちかくのそれとは違います。いかにも底には大物モンスターが潜んでいそうな海色です。

ここでの釣りは、まず「青物」を狙うべくハリス10mの仕掛けで始めます。大抵30分~1時間程度で「五目」に切り替えますが、青物はじめ鯛がかかって来ることが結構あります。しかし、産卵を終えていますので、この時期の食味としては正直、イサキには叶いません。釣りとして引きを楽しむ程度といえましょう。次の「五目」釣りではまず大抵ジャンボイサキが来る事が多く、サバ、メジナ、大ムロアジと続き、時々メダイが大きな引き込みをみせる事があります。この魚、スーパーマーケットで時々切り身として売られることがありますが、ご存じの方は少ないかもしれません。大抵50m以上100mまでの深場にいる事が多く、小型でも3kg、大きいと10kgになります。6/3では3kgのものが2匹、7/1では5kg弱のものを釣りました。この魚、取り込みまで引き続ける力は青物に近いものがあり、大変なパワーを持っています。

写真1

6/24の釣行では「五目」の中では珍しいオナガダイ(写真1)が上がりました。小生、いまだ過去に1回しか釣ったことのない「希少」価値ある美味しい魚です。身は赤身ではなくピンク色で、脂がたっぷり、激ウマでした。ちょっと話がズレますが、美味しさという点では大ムロアジが意外と知られておらず、刺身は言うに及ばず、おススメは「酢締め」(シメサバと同じ料理方法です)ですが、機会あれば是非ご堪能いただきたいものです。酢で魚の臭みを消し、魚特有のうまみが醸成されてくるような特別な味わいを楽しむことができます。大抵はクサヤの干物として土産物屋に並ぶのでしょうが、これは脂が少ないための調理方法と聞きました。が、どうも小生には信じられません。

写真2

釣りのハナシに戻りますが、「五目」釣りでは大抵後半11時すぎ、ヒメダイが釣れます(写真2、中央ピンク色の魚)。これは「五目」の狙い目の筆頭というもので引きも魚の体型からは信じられないほど強くグイッではなくグイーッです。メダイほどではないにもかかわらず釣りを楽しいものにしてくれます。また、食べても大変美味しく刺身、焼き物、酒蒸しなど絶品といえます。6月の釣行では釣れなかったものの、7月、やっと顔を見せてくれました。

さて、ジャンボイサキをはじめとした「五目釣り」はほぼ、8月一杯まで続き、9月カツオの回遊がみれればそれを狙い、秋風が立つ頃になると、またワラサ・鯛を狙うという「スケジュール」です。年々温暖化をはじめ、黒潮の変動などの要件で釣りものは変わるものの、御前崎の釣りの楽しみは変わりません。また、この次楽しいレポートをお送りできる事と思います。ご期待下さい。
 

 

 

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