振り返ってみればこの会の発足は平成16年、今年は丁度10年という節目の年となりました。会員の中には発足と同時に入会し現在も頑張っている方も大勢居ます。年齢も60代から80代の方たちで構成されており、体力面や精神面で少しずつ個人差が生じてくることはやむを得ないことかも知れません。

 

今回のコースマップ

そこで10年目にあたる今年は、今一度原点に戻り年間5回程度計画する中で、2回程度は『年齢や体力を気にすることなく気軽に参加できるコ-ス』を設定しようと考えております。今回の第1回目はまさにそんなコ-スを設定しました。

普段何気なく車で通り過ぎてしまう場所、ごく身近にありながらもあまり立ち寄ることの少ない神社や古墳を線で結ぶことにより、一日楽しめるウォ-キングコ-スとなりました。10km程の行程ではありますが、見所満載、勿論疲れたら途中で公共交通機関を利用して帰ることも出来ます。

今回の参加者は15名、遠鉄岩水寺駅から歩き始め『於呂神社』家康縁の『御馬ケ池』等を巡り、7世紀後半と推定される巨岩を積み上げた『向野古墳』等をのんびりと散策。

於呂神社
向野古墳

『於呂神社』にはこんな伝説があります。その昔、子供達が神社のご神体を持ち出して『御馬ケ池』で遊んでいたが、それを見た村人は子供達を叱り、ご神体を神社に納め奉った。ところがその後村人は高熱を出し、そこに神様が現れ『折角子供達と楽しく遊んでいたのに』と叱られたという。以来この神社は子供好きの神様として一層信仰が深まったとか。

そののち、少し珍しい遊び心を感じる『金貸し水神』や、家康から特権(御朱印)をいただいたという筏問屋の田代家を経て『鳥羽山公園』で昼食となりました。

田代家
鳥羽山城址で集合写真

昼食後は『二俣城』から清滝寺の『信康廟』へと回り、秋葉古道の洞門を通って再び遠鉄岩水寺駅へと戻り本日のウォ-キングを無事終了。

井戸櫓
信康廟

 

洞門

起伏は少ないがそれでも全行程の距離はおよそ10km、このコ-スの一部は『遠州・山辺の道』とも重なり、旧秋葉街道の接待茶屋跡や八幡神社(静岡湧水100選の池や家康鞍掛けの松)があって、古に思いを馳せ、ロマンを感じながら歩くことが出来ます。皆様も一度歩いてみては如何でしょうか。

(IT担当 榑松保司)