【絵画部門、書部門、手工芸部門】  谷口賢祐さん 

谷口賢祐さんは、その多才ぶりを発揮され、3つの部門にわたる出展になります。
しかも、ほぼ毎年の様に出展されている常連さんです。今回は自作の漢詩を書いた「書」をはじめ、得意の日本画と、原点を振り返って、退職した2002年度から描き始めた「絵日記」を出品します。

 元々、几帳面で、まじめな努力家という素質は下地としてあったこととは思いますが、その才能がじわじわと芽を出しはじめたのは、退職後「庭木の剪定師」の勉強を始めた事がきっかけとなりました。その時、はさみを持つ前に絵を描いて考えることを勧められ、描き始めるうちに本格的に先生について日本画を勉強するまでになっていました。また、元々古典や論語に興味があって本を沢山読んでいる内に、漢詩の世界に興味を持って、通信教育で勉強し、今では折にふれて、その情景や心情を漢詩に詠んで楽しんでいるそうです。
 いずれの分野についても、単に趣味に留まらず、本格的にとことん勉強して、本物と言えるまで自分の物にされている事に、本当に敬服せざるを得ません。自分の内なる興味に向かって、こつこつと、淡々と、飽きることなく続けてゆくことの結果としての数々の作品に、その人となりが映し出されています。
 漢詩の書には、読み方や意味の解説も付けてあるそうですので、じっくりその文字の奥にある深い意味まで味わって頂きたいと思います。  (文責:富田久恵)

 

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